「当院の臨床データを含めたメインテナンス啓発ポスターを作成しました。」
2021/09/15
こんにちは。
スウェーデン歯科こくふの内藤です。
当院の玄関を入ると、左手にみえる掛け時計の下に大きなポスターが設置されているのを見つけられた方も多いと思います。
世界中の予防歯科を志す人たちがお手本にする論文があります。
Axelsson P, Nyström B, Lindhe J. The long-term effect of a plaque control program on tooth mortality, caries and periodontal disease in adults. Results after 30 years of maintenance. J Clin Periodontol. 2004;31(9):749-57.
これは「予防歯科臨床の父」と呼ばれるアクセルソン先生が、メインテンスプログラムにより、むし歯と歯周病を予防することができ、30年という長期間にわたって歯の喪失がほとんどないということを確かめた論文です。
ポスターにありますように、アクセルソン先生の研究では、初診時の年齢によって3群に分けて評価していますが、それらを取り払うと、30年間の平均喪失歯の数は約1本未満であることから、覚えやすい数値ですし、そこを目標にしようと考えました。
いつもお世話になっている NPO法人 最先端のむし歯・歯周病予防を要求する会(PSAP)理事長の西真紀子先生にご指導いただき、そして春川デザイン室の春川知古さんにデザインしていただき予防ポスターを作成しました。
「スウェーデン歯科こくふ」は開院してまだ2年という若いクリニックです。しかし、毎年データを更新しながら、この『30年間で1本未満』という数字を目標に、来院されるみなさまと一緒にがんばっていきたいと考えています。
スウェーデン歯科こくふ 内藤禎人
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